石灰石や陶石はすでに江戸時代から採掘されていた。
では石灰とは何か?
生石灰(酸化カルシウム、CaO)の俗称であり、また、生石灰を水で消和してできる消石灰(水酸化カルシウム、Ca(OH)2)や、消石灰と二酸化炭素が反応してできた炭酸カルシウム(CaCO3)を合わせていうこともある。見たことある人もいるかと思うが、学校の校庭に白い粉でラインを引いたと思うが解り易くいうとアレが石灰。
ではその製法はどうなのか?
生石灰は、石灰岩などの主成分である炭酸カルシウムを摂氏1100度ほどに加熱し、二酸化炭素を放出して分解させることで生成するが、これは人類が最初に発見した化学反応のひとつで、先史時代から知られている。
これが化学反応式。「CaCO3 → CaO + CO2 」
石灰の用途は多岐にわたるが、土木材料としては、古代エジプトで発明されたモルタル、近代建築に欠かせないコンクリート、また伝統的日本家屋の白壁に使う漆喰の原材料でもある。また、農業、園芸方面では、カルシウムを俗に石灰という場合もある。
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