同潤会三ノ輪アパート
同潤会三ノ輪アパート。同潤会は関東大震災の翌年、
大正13年5月に内務省によって設立された。このアパートは昭和3年6月完成。
世界各国から寄せられた震災復興支援金5900万円の内同潤会には1000万円の義損金が割り当てられた。これは大正12年から昭和5年までの東京再建予算の1.2%であった。  
関東大震災の教訓から耐震、火災等に優れている鉄筋コンクリートで建築する事になった。同潤會はアパートを建築するにあたって当時の最新技術を開発導入していった。外壁は経年変化が起きない洗い出し工法。
しかし鉄筋コンクリートは、雨水が浸透してしまうと鉄筋と
コンクリートがはがれてしまう性質をもつ。
そうなると、もちろんそこからも雨水が浸透し、壁がもろく
なってしまう。70年以上の月日は長すぎたのか・・・
もちろんここは廃墟ではない。ちゃんと住んでる方もいらっしゃる。
生活があり、人の出入りももちろんある。同潤会アパートは2002年に動きがあり、そのほとんどの同潤会アパートが姿を消した。この三ノ輪アパートは現存する数少ない昭和初期のアパートなのだ。
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